音戸高校校舎改築工事を行いました

広島県立音戸高校の校舎改築工事が完成しました。

広島県立音戸高等学校は、風光明媚な音戸の瀬戸が見渡せる素晴らしい環境の中にある、地域を代表する歴史ある高校です。このたび老朽化の進んだ校舎を建て替え、音戸の瀬戸に相応しい外観と最新の施設内容も合わせもつ新校舎が完成しました。

工事名広島県立音戸高等学校校舎(1号棟)改築工事
工事期間平成25年2月5日~平成26年3月14日
発注者名広島県
工事場所広島県呉市音戸町北隠渡一丁目1番1号
位置図
工事概要鉄筋コンクリ-ト造 4階建 一部鉄骨造、建築面積993.21㎡、延床面積3,495.03㎡
改築棟(1号棟)、渡り廊下1、渡り廊下3、自転車置き場、プロパン庫

状況写真

全景(音戸の瀬戸対岸より撮影)

 

完成(東面外観)
全長84.6mの長い建物です。
完成(正面玄関)
正面玄関左手に、広島県産(倉橋島)の銘石「議院石」を壁張りしています。

「議院石」とは、倉橋島で採掘された桜御影石です。国会議事堂の外装に使われたことから、「議院石」と呼ばれています。

完成(3F物理・化学教室)
音戸の瀬戸が見わたせる眺望のよい教室です。

工事の流れ

施工状況(場所打ちコンクリート杭)
直径1.4m、深さ約10mの杭を1本毎、支持力を測定しながら
58本施工をおこないました。
施工状況(場所打ちコンクリート杭)
山道が狭く現場に杭打機が入らない為、人力で約10mを掘っていく建築では珍しい深礎工法(手掘り)を行いました。
施工状況(基礎・地中梁)
建物が横長の為、3工区に分けて施工を行いました。
写真は、基礎コンクリートが2/3完了した状況です。
施工状況(2F躯体工事)
上部躯体も3工区に分けて施工を行ない、1工区18日間程度で上階へ進んでいきます。

 

完成(全体)[平成26年3月]

 


音戸の瀬戸という環境に合ったデザインと色彩、地元の特産である議院石の採用、広島県産材の桧の羽目板等、建物の随所に地域の特色を生かした建物になりました。生徒の皆さんの使い勝手が良く、音戸のシンボルとなる美しい建物が完成出来たと思っています。
杭打機も入らない狭い山道の進入路、狭い敷地、校内では仮校舎で授業を受けながらの工事、職人不足といった環境の中、学校関係者、発注者及び地域の皆様方のご理解とご協力を得て、無事故無災害で完工することができ、感謝申しあげます。

(PS:こんなにイノシシと遭遇した現場は初めてでした。)

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