01

3次元モデル（BIM/CIM）
の徹底活用

従来の2次元図面に代わり、鴻治組では現場の状況と設計情報を自前で3次元モデル化し、様々な施工検討やシミュレーション、発注者協議などに活用しています。2次元図面ではわかりにくかった現場の課題や施工上の制約も早期に発見し、最適な施工計画立案やICT施工へのデータ連携に役立てています。土木部門では3次元モデルを全員が扱えるよう、新入社員研修時から学習機会を提供しています。

02

3次元計測技術の活用

ドローンやレーザースキャナー、スマホ測量等を活用した高精度の3次元計測技術（点群取得）の内製化を実現しており、外注に頼らず若手社員でも現場の3D化が可能。実際に出来上がった構造物等を3D化し、設計図との差分を解析しヒートマップで可視化したり、配筋検査を3Dデータで行うなど、工事の検査・評価にも活用しています。

03

自動航行ドローン

自動航行ドローンは、建設現場の3次元計測（点群取得）をほぼ自動で実施できる次世代ドローン技術。3次元計測に加え、遠隔地や広範囲の現場でも危険箇所の把握や状況確認を遠隔で把握することが可能です。自動化によって点群取得作業の所要時間が短縮され、省人化と安全性向上の両立に大きく貢献しています。

04

建設用3Dプリンタ

建設用3Dプリンタは、従来木製型枠に生コンを流し込みで作っていたコンクリート構造物を、3D設計データをもとに短時間で自動造形できる革新的な技術です。鴻治組では実際の国土交通省の工事で集水桝や階段などの構造物を建設用3Dプリンタを用いて施工。建設用3Dプリンタの活用で技能者による型枠組みが不要になり必要な人手・作業日数が減少、省人化が実現。担い手不足が深刻化するなか、施工効率を向上させる大きなポテンシャルを秘めています。

05

AR・VRの活用

3Dデータとリアルな現場データを重ねるAR技術や仮想空間で現場を再現するVR技術などをさまざまな場面で活用。この技術によりタブレット上で完成イメージや工事内容を可視化し、現地での設計照合や進捗確認が直感的に行えます。さらに、施工結果と設計データを現地ARで重ね合わせることで出来形評価も可能。地域住民への説明会では、AR・VRを活用して工事の全体像や影響をわかりやすく伝えることで、理解と安心につなげています。

06

建築BIMの活用

RevitやArchicadなどの建築BIMソフトで建築物を3次元で可視化することで施工前に構造や仕上がりを確認でき、従来の2次元図面では見落とされがちだった課題も、3D化することで施工上の空間的制約や設計とのズレも把握できます。手戻りの防止や安全性の向上にもつながるとともに、発注者様との合意形成も容易になり、現場の生産性と品質の両立を支える重要な技術となっています。